函館競馬場の特徴

函館競馬場
函館競馬場の特徴
高低差3.4m。これは中山、京都に次いで3番目であるが一周距離の短い競馬場としては、最も高低差が大きい。 しかし、正面直線の150mの平坦部分を除いてすべて勾配がとなっているため、一周全体で緩やかに上って下るコースとなっている。 直線距離は芝コースで262mはJRA開催場で最も短い。JRA10開催場の中で函館競馬場の歴史は一番古く、原点は19世紀中期の草競馬に始まり1896年に現在の函館市に移転して本格的な競馬場が 作られた。1934年の函館大火での被災や、第二次大戦による封鎖など、混乱の時代を経て1996年に100周年を迎え、現在に至っている。
芝1000
スタート地点は向正面の2コーナー奥にあるポケット。スタート直後、少し走ってから緩やかな上り坂になる。函館の芝は重い洋芝で、非常に時計がかかる。1000万クラスでも1分10秒台の決着は当たり前で、開催時期が早い古馬重賞の函館スプリントステークスでないと10秒台はなかなか切れない。そのため、時計が出る別の競馬場で苦戦していた馬でも対応が可能。穴馬の台頭が多く、予想も難しい。函館の芝に合った馬を見つけることがポイントになってくる。 脚質の有利不利は開催日によってかなり違う。開催序盤は逃げ・先行馬が有利だが、少しでも開催が進むと馬場が痛み出し、一気に逃げ・先行馬が苦しくなる。
芝1200
スタート地点は正面スタンド前より少し右。最初の1コーナーまでの距離は276m。スタート後の2ハロン目までの流れが、レース展開を大きく左右する。 スタート直後の先行争いで1~2コーナーのラップが最も速くなりやすいが、ここまでにあまり前が競りあわずにペースが遅くなると、前に行った馬が残りやすくなる。全般的には、サンデーサイレンスを中心とするヘイロー系の種牡馬が強いが、その中でも函館の洋芝に強い馬を見分けることが大事。枠順はあまり影響がないが、多頭数の大外枠は不利。
芝1800
スタート地点は正面スタンド前より少し右。最初の1コーナーまでの距離は276m。スタート後の2ハロン目までの流れが、レース展開を大きく左右する。スタート直後の先行争いで1~2コーナーのラップが最も速くなりやすいが、ここまでにあまり前が競りあわずにペースが遅くなると、前に行った馬が残りやすくなる。芝1200m同様に、遅い上がり向きの馬を探すのがポイント。 全般的には、サンデーサイレンスを中心とするヘイロー系の種牡馬が強いが、その中でも函館の洋芝に強い馬を見分けることが大事。 枠順はあまり影響がないが、多頭数の大外枠は不利。
芝2000
スタート地点はホームストレッチの右端。4コーナーのポケット。坂の頂上からのスタートで、直線半ばまで下り坂を走ることになる。1コーナーまでの距離は476m。前半戦の主導権争いが決着するまではある程度流れるが、それほど厳しいペースにはならない。しかしながら、逃げ馬にとっては楽ではないコース。人気薄の逃げ切り勝ちは難しく、何かに差されやすい。力がある馬でないと勝ち切れない。ベストは先行しての抜け出し。普通の差し馬には不利で、最後の直線までに好位まで押し上げていないと厳しい。 3~4コーナーで動き始め、器用な脚を使ってのマクリ差しが要求される。芝1800m同様にラストの時計は非常にかかる。
芝2600
スタート地点は向正面の真ん中。スタンドから見てちょうど正面付近になる。 スタートしてすぐに上り坂になるので、前半のペースは速くなりにくい。そうでなくても2600mという長丁場なので基本的にはスローペースの上がり勝負になる。 しかし、4コーナーを回り終えるまでに各馬が仕掛けるので、上がり勝負といえど多頭数が団子状態になってゴールするシーンはほとんどない。特に力のある逃げ馬がすんなり先手を奪えた時は、ぶっちぎって勝ってしまい、後続と大きな差をつけることも少なくない。
ダート1000
スタート直後からどうしてもペースが速くなりやすい。それでもダート戦なので各馬ひるまずに前半から行く。1~2コーナーまでになるべく前のいい位置を取る必要があるからだ。逃げより先行の方が若干成績がいいが、逃げ馬の連対率は約33パーセントもある。最後の直線だけの差し・追い込みは厳しく、後ろから行く場合はマクる脚が必要。枠順は3枠、4枠あたりの中枠が有利。極端な1枠、8枠は少し成績が落ちる。
ダート1700
スタート地点はホームストレッチの右端。4コーナーを曲がり終えてすぐのところ。坂の頂上からのスタートで、1コーナーまでは329mある。スタート直後からどうしてもペースが速くなりやすい。それでもダート戦なので各馬ひるまずに前半から行く。1~2コーナーまでになるべく前のいい位置を取る必要があるからだ。逃げより先行の方が若干成績がいい が、逃げ馬の連対率は約33パーセントもある。最後の直線だけの差し・追い込みは厳しく、後ろから行く場合はマクる脚が必要。
ダート2400
古馬の500クラスの平場戦のみで行われるマイナーな条件に加え、鞍数も年間で一つしかない。高低差があって、砂厚(8.5cm)も厚いダートコースでの長距離戦ということで非常にスタミナを要する。ダラッと逃げ、先行した馬がそのまま前で凌ぎ合う競馬になり、差し・追い込みはほとんど利かない。1700mと同じように先行できる馬が中心となる。 しかしながら、レースの質は1700mとは違う。1700mで先行できずに負けていた馬の巻き返しが盲点になる。

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